久しぶりの投稿ですが、ちょっと思ったことを書いてみたいと思います。
今回はちょっと固い内容です。
【バルセロナ時事コラム】
事業者目線の時代からユーザー目線の時代へ社会も変革?
バルセロナで自動車配車サービス(UBER)への抗議デモで数千人 タクシー48時間のストリンクのデモは既存のタクシー(事業者目線)VS 新しいタクシーの形態(ユーザー目線)の対立。
バルセロナではタクシーのライセンスを持つのに安くても1500万円かかります。
やっとお金を出して掴んだ権利に対し、自宅の車でやってしまうのでコストが全くかからないUBERなんかは目の敵になってしまいます。
宿泊業も同じでライセンスを取得するのに、場所の審査や、建物全体住民の同意とか、改装に関してすべて役所に審査を通し、もし審査に落ちたらまた改装したりと時間とお金と根気が必要だったりします。
その為既存のライセンスを買おうにも、ウン千万円以上の価格で買うのに対して、ひと昔話題になったAirBnB。こちらは自分の空いている部屋を貸すシステム。
改装も審査もライセンスもないのでコストがかからなくできてしまいます。
ちなみにバルセロナではこのAirBnBはアウトで、今週バルセロナ市が「2577か所の違法宿泊宿を閉業させました」と街頭の広告を出していました。
ユーザー目線ではUBERもAirBnBもとても優れたものですが、そうなるとその商売を既にしていた人達から不平不満がでます。
その結果リンク先のように暴力に走ったりすることもあるようです。これはどうしてもいけないことですがね。
この流れで次に私は飲食業界もこの波が来るのではと思っています。
現在ご飯を食べるのはレストランになります。そこでももちろんライセンスが必要です。
バルセロナではそのライセンスを新規に取得したり、その取得の時間、労力を省くために買い取ったりしています。これも500万円以上します。
ユーザー目線でみるといろいろなレストランのオプションが欲しいです。
例えばお昼のランチ。
時間的な制限もあるので遠出して、食事に行けません。
よって近場のレストランもしくは弁当、コンビニになってしまいます。
そうなると「今日はあそこにしようか」「昨日あそこ行ったので、今日はあそこにしようか」といった感じで大体レパートリーは決まってしまいますね。
食べる選択肢はもっとあった方が勿論いいですよね。でもその需要に対し、供給として立地的な事や新たに出店するといったコスをがありできない状況があると思います。
それでは果たして供給がないのでしょうか?
実は供給はもっとあるのです。
その答えは各家庭です。
各家庭にキッチンは必ずありますよね?
ということはその分だけの料理の可能性があるということです。
規制とかライセンスの話を抜きにして考えてみたいと思います。
このマンションの
3階の日本人が日本の家庭料理を作る、
4階のイタリア人が本場のパスタを作る、
5階の中国人が作る麻婆豆腐。
それぞれの家庭にはそれぞれの味がありますね。
私たちも「おばあちゃんの味噌汁がおいしい」とか「だれだれ君の家のハンバーグがおいしい」というのありますよね。
それって実際は関係のある人しか食べたことがありません。
しかしそれってもったいなくないでしょうか?
ちなみに私は高校時代の友人宅で初めてごちそうになった「牛タンシチュー」が忘れらレません。
肉がナイフ使わないで切れるのにはびっくりしました。
もっとその人独自の料理はその家族のみならず、いろいろな人に知ってもらってもいいと思います。
作る側としても一人暮らしだと材料が割高になるので大人数分作って、他の人にためてもらってお金払ってもらえればいいという人もいます。
もしくは大家族で何人分か余りがあるのでそれを提供する人もいるかもしれません。
そんなプラットフォームができたらとても素晴らしいことだと思います。
話を元に戻して、今までの事業者VSユーザー目線。
このレストランと個人の料理の提供サービスもライセンスを持っているレストランからの激しい抵抗があると思います。
コストをかけたレストランと自分の家を使うのでコストのかからない一般家庭。
これは不公平ですよね。
仮想通貨もそうですが、最近国とかの単位で規制できないサービスが増えてきました。
上記のサービスも国の規制とは別のところでユーザーの要望から生まれるニーズなのではと思います。
欧州に関しては歴史があるので新しいサービスを導入するにあたって必ず既得権益者の不利益になります。
これをどう超えていくかが今後の問題になるかと思います。